普通の甘さじゃない!フルーツトマトの試食会を行いました。
いよいよフルーツトマトの旬が最盛期を迎えます。当店も3種類のフルーツトマトを取り扱いしていますが、実際に注文を受けるもの、仕入れるものがそれぞれの味の特徴を知っておこうということで、社内の試食会を行いました。
上記では3種類と書きましたが、徳谷トマトの最上級品を扱えないかと検討しているところでして、全部で4種類のトマトの食べ比べとなりました。ちなみに、フルーツトマトとはを復習しておきますと、糖度を高めたトマトの総称で、水分補給を制限して栽培され,多くは冬から春に出荷される高糖度トマトを指します。普段食べているトマト(野菜トマト)は糖度が4~5度ですから、フルーツトマトは、一般的に糖度が8度を越えるとフルーツ並の甘さといわれています。まさに「トマト味の果物」といっても過言ではないでしょう。
まずは、私個人的に大好きな夜須フルーツトマトから。
高知市から車で東へ1時間弱の夜須町で栽培されているため、夜須フルーツトマトと名付けられています。夜須町は目の前が太平洋で、高知県でも大変日照時間が長い地域であり、園芸が非常に盛んです。日照時間が長いという恵まれた環境を最大限に活かし、太陽の光を果実に行き渡らせる栽培方法を行い、水分を極力抑えトマトの樹自らの力を極限まで引出します。そうすることにより糖度が高く、果肉がとっても濃くて酸味と甘みのバランスが極上に引き出されたトマトが出来上がるのです。
海沿いでさんさんと太陽が照る、まさに南国リゾートのような所で栽培されているトマトのイメージです。皮もしっかりとした食感がありますが、皮と果肉のバランスがよく、更には甘みと酸味のバランスが絶妙です。しかもお手頃な価格で買えるので、我が家では普段の食卓にもよくフルーツトマトです。
お次は、春野フルーツトマトを食べてみました。
春野(諸木)フルーツトマトは、高知市春野町諸木地区がその名前の由来です。美味しいフルーツトマト栽培はその土地柄にあります。目前の海から吹く潮風、長い日照時間、砂地で水はけの良い土地柄が美味しいトマトを栽培するのにあっているのです。
個人的にはちょっと皮が硬く感じましたけど、硬めの食感が好きな方にはいいかもしれません。上記の夜須フルーツトマトと変わらず、お手頃でしかもよく売れているトマトの一つです。写真ではちょっと熟れてないような薄めの赤色ですが、食べてみるとそんなことはありません。十分に甘さを感じることができます。
こちらは現在販売している徳谷トマトです。
トマト好きの方ならたぶん1度は耳にはさんだことのあるトマトだと思います。高知県を代表するフル-ツトマトと言うよりも、日本で一番名前の知られているトマトではないでしょうか。なぜ徳谷トマトと言う名前かと言えば、高知市徳谷地区で栽培されているトマトだから。
さて、ここで質問です。徳谷トマトの徳谷は何て読みますか?
私はずーっと、「とくたに」トマトと読んでいました。この説明書にもTOKUTANIと書いてますもんね!
しかし、徳谷トマトを入れている箱には、「とくだに」と書かれています。
ね、間違いなくTOKUDANIと書いているでしょう?一体どっちが正しいかわからなくなって、社員さんにも聞いてみましたが???と言った感じで、地名が「とくだに」で、トマトそのものが「とくたに」じゃないかという回答も。誰か詳しい人がいれば教えてくださーい!
ちょっと話が飛びましたけど、上の写真なんかは、まるで宝石箱のようですよね。ちなみに、徳谷トマトの美味しさの秘密は、その地区の土壌にあります。この徳谷地域は淡水と海水が交じり合っている汽水域にあります。汽水域は海と森が融合した所で栄養たっぷりの土壌。また塩分を多く含んだ土壌で栽培されるトマトは、自分の力で頑張って養分を摂り入れようとするためより酸味や甘みの濃いトマトになります。徳谷トマトが美味しいのはその土地柄だけではありません。美味しいトマトの名に負けないくらいに、それぞれの生産者様が独自の栽培方法と経験にもとづいて美味しいトマトを栽培しているからでもあります。
上の徳谷トマトより更にこだわったのが、最上級の徳谷トマト。
こちらはまだ販売していない徳谷トマトです。徳谷トマトの生産者さんを数多くいらっしゃいまして、同じ地区で生産しているのですが、生産者さんによってちょっとずつ味が違うのが、これまた驚きではありませんか。その中でも美味しいと言われる生産者さんに限定しようとしています。更には直径3cm程度の小玉サイズのトマトにも限定する予定です。
先入観があるからでしょうか(笑)、実際に食べてみると、それはそれは上品な味がします。実際に糖度をはかってみましたが、それほど高くはありませんでしたが、それでも十分な甘みを感じます。私個人的な味の感じ方なので、参考にしないといいかもしれませんが、徳谷トマトを食べると納豆を食べた時にあとからくる香ばしさのような味を感じます。別に納豆臭いと言っているわけではありません(笑)私のイメージで大変申し訳ないですが、徳谷トマト=納豆というイメージが勝手に出来上がっています。それだけ、味の濃厚さや甘さを表現したものととらえてください。
徳谷トマトはさすがに贈りものとしては、高額なものになっちゃいますが、普段日常に我々がよく食べる徳谷トマトは大玉ですが、それでも十分美味しいトマトですよ。高知に来てから、トマトは本当に美味しい!と感じることが多くなりました。今まで食べていたトマトは一体なんだったんだという感じです。あくまでフルーツトマトに関してですけど、ぜひ高知の甘〜いトマトを食べてみてください。