精進落としは、南国土佐、高知ならではの豪快な皿鉢料理で。
故人山下都の葬儀・告別式は滞りなく終えることができました。また、多くの方にご会葬頂き、誠にありがとうございました。この場を借りてお礼申し上げます。故人山下都もきっと喜んでいることでしょう。昨日の葬儀には、多くの方がこの嶺北土佐町に来られ、この田舎にこんなにも人が集まることが少ないので、驚きをかくせません。また、火葬場に行く途中には、末広ショッピングセンター本店前には従業員がずらりと道路沿いに並んでいたのを見ると、思わず涙があふれそうになりました。
暗い話題はここまでとして、火葬場から戻ってくると、初七日法要のあとに精進落としを行います。昔の人は、四十九日の忌明けまでは、野菜や豆類、穀類を工夫して調理した精進料理を食べていたのですよね。約1ヶ月半も肉類や魚類も食べれないのは、絶対耐えられないと思いますが、皆さんはいかがでしょうか?精進料理だとダイエットには最適かもしれませんね・・・(笑)
さて、食事はいつでも楽しみなもので、やっぱり鰹のタタキや刺身は欠かせません。
鬼嫁には二人の姉がいるのですが、現在は高知を離れ大阪で暮らしています。その二人の姉が高知に帰省した際に絶対食べるのが、刺身や鰹のタタキです。「全然鮮度と美味しさが違ーう!」と言って食べるのが毎回の決まり文句となっています。この地で暮らしていると特に何も考えないですが、確かに出張で東京とかの都会に行った時には、高知の魚の美味しさを再確認できます。
魚があれば、もちろん肉も食べないといけません。
土佐あかうしの嶺北牛のサーロインステーキは、赤身とサシのバランスが絶妙で、食べても脂っこさを感じず、肉本来の味を楽しむことができますね。とは言っても、私は二切れ食べれば十分な年頃になってきました(笑)
今回のメインは肉でも魚でもなく、実はこのネギ味噌です。
実はこのネギは山下都さんが、亡くなる直前まで育てていたネギでして、漬物など調理の方で仕事できることが減ってきたときに家庭菜園もやっていたのです。山下都さんのことを思い出しながら噛み締めるように食べました。
山の皿鉢料理に入るのが、山菜類です。
右からイタドリ・ゼンマイ・ふき、奥はたけのこの煮物になります。いずれも新物ではありませんが、もうそろそろ新物が出そうという時期にも、まだ食べれるのがありがたいことです。このような煮物を食べると落ち着きますよね。
和風メニューばかりではなく、少しですがオシャレなトマトとモッツァレラチーズのカプレーゼなどもあります。
オリーブオイルでシンプルに食べるのが美味しいですよね。個人的には赤ワインより白ワインの方がよく合うような感じがします。高知のそれはそれは甘いフルーツトマトを食べると格別ですが、モッツァレラチーズの味が消されてしまうかもしれませんね。ちなみにこのトマトは普通のトマトです。
お酒を飲みながらでも、食後のデザートも大事です。
当店手作りの羊羹に、碁石茶大福の和スイーツがちょっとした箸休めにいいですね。ちなみにこの碁石茶大福は大豊町の特産、幻のお茶と呼ばれる「碁石茶」を使用した幻の大福です。実はこの碁石茶大福、あのフードプロデューサー大原一郎さんが手がけたものなのです。大原一郎さんは、愛媛県、幻のスイーツ「霧の森大福」、高知県「あぐり窪川の豚まん」、高知県中土佐町久礼の「風工房」などを生み出し地域の活性化に貢献した食のヒットメーカーです。津野町の満天の星大福を手がけているのが大原一郎さんです。生クリームを練り込んだ餡は、あっさりとした甘みで和洋折衷のちょっと変わったスイーツです。
大原一郎さんとのご縁は、もう10年以上前になりますが、卵菓子工房 卵屋さんからのお付き合いになります。現在はランヤコフレとランヤニコットというスープカレーとスイーツのお店を経営されております。このスープカレーもこれまた美味しく、特に暑い時期に汗をダラダラ流しながら食べるアツアツのスープカレーがたまりません。基本的に若い女性や主婦が多いお店ですので、我々のようなおっさん連中が入っていくようなお店とはちょっと違いますので、汗を流す時は周りの人の目を気にしてからにしましょう(笑)
ついつい話が違う方向にそれちゃいますね・・・最後につい先日、発売したばかりの「極みはいからケーキ」もありました。
規則的に並ぶと更に美味しそうに見えますね。当社はスーパーですけど、こんな和と洋のスイーツも作っているので、変な会社だなーとブログ書きながら思いました。写真では大きく見えますが、一口で食べれるぐらいにカットされています。はちみつ・黄金糖(黒糖)・柚子の三種類のフレーバーがありますので、お腹いっぱいになった時にはどれを選ぶは迷いますね。さすがに全種類を食べるほどの食いしん坊ではありません。
さすがにこの日は一日が長く感じ、疲れましたね。家に帰ってから家族で二次会をしましたけど(せんかったらえいのに)、20時には寝てしまいました。