行けば必ず頼む鰹の塩タタキは絶品!田舎でもいい居酒屋さんがあるんです。
久しぶりに予約が取れたましたので、地元嶺北地域、土佐町田井にある「りぐる」さんという居酒屋に行って来ました。
【りぐる】
住所: 〒781-3521 高知県土佐郡土佐町田井849−2
電話:0887-82-1845
いつ電話しても予約でいっぱいですと言われ、地元ではすっかり人気店となっています。ま、思いついたように当日に予約の電話をする私がいかんのですけど・・・(苦笑)ちなみに、「りぐる」とは高知県の方言で、方法・材料を吟味して選ぶという意味があります。要は素材や料理方法に凝ってるということになるかと思います。
「りぐる」さんに行けば必ず頼むメニューは、「鰹の塩タタキ」です。予約の電話をした時点で鰹のタタキだけは前もって頼んでいます。
分厚く切られた一切れに、鮮やかな赤身が食欲をそそります。鰹のタタキを食べるのに欠かせない、わさび・ねぎ・玉ねぎなどの薬味に加え、ニンニクのスライスだけは絶対ないといけません。高知県ならではのミョウガの千切りもよく合います。この日ばかりは翌日の口臭をあまり考えず、遠慮なくニンニクを乗せて食べます。翌日の朝、ニンニク臭ーいと言われながら、許してもらえるのは高知県人の文化というか気質かもしれません。
この日は高知沖で取れた初鰹を食べることができました。「りぐる」さんは、普段須崎港から仕入れているようで、新鮮な鰹がいつも食べることができます。実は、当社にはさかなくんじゃないですが、魚博士と呼ばれる男性社員がいます。その彼が言うには、鰹は短命魚ではないので、成長するまでに時間がかかるようです。私は全然知らなかったのですが、初鰹は稚魚が大きくなって、北上するのが、初鰹。油の乗った鰹が戻り鰹で、そこで命を終えるものかと思っていました。鰹の生体ひとつ聞くだけでも勉強になります。
話は戻り、カツオのタタキを食べるのに、高知県ならでは「柚子酢」をかけて食べます。
「柚子酢」と書いて、高知県では「ゆのす」と呼びます。ゆのすをかけると柚子の爽やかな香りと酸味が更に素材の味を引き立てます。カツオの匂いが強いわけでなく、なんでも「ゆのす」をかけてしまうのが、高知県人なんですね。高知県では「ゆのす」を置いていない飲食店は評価が低いかもしれませんねー。当社もすえひろおんちゃんの秘蔵柚子酢を販売していますが、頻繁に売れるものではないですけど、リピートの高い商品です。
「りぐる」さんの鰹のタタキの特徴は、分厚く切った一切れも豪快ですが、タタキの表面がパリットしていることではないでしょうか?たぶん店内でバーナーであぶっているかと思いますが、出来立てのあったかいタタキは、それはもうたまりません。ちなみに当社の鰹のタタキは、専用の鰹のタタキ焼き場で、藁焼きをしますので、焼いたあとは必ず冷水で表面を洗います。パリッとした表面は実現できないですが、藁焼きならではの香ばしい香りはなんとも言えません。また藁焼きならではの火力が表面だけを焼き、中身は火を通さないのが魅力ではないでしょうか。
薬味をたっぷり乗せて、柚子酢もかけて一口で豪快に食べるのが一番です。
ちょっと塩が薄いなと感じた時は、手づかみで塩を一握りにつまみ、パラパラと振りかけます。
カツオのたたき以外にも、美味しいものがたくさんあります。
地タコの刺身は鬼嫁の大好物で、タコ・イカがあれば絶対注文するぐらいの頭足類好きです。
この日は親鳥のタタキもありました。
やっぱりこのタタキにも、ニンニクスライスが乗っています(笑)きざみのりがふってあるのも、いい提案ですね。ちなみに鰹のタタキは、大皿に盛って上から薬味とタレをたっぷりかけて、 なじませるために手指で軽くたたくことから、タタキと呼ばれているようですが、アジのタタキとは違って、実際に包丁でたたくものとは異なります。世の中には色んなタタキがありますので、ややこしいですよね。この親鳥のタタキは、鰹のタタキに近いものではないでしょうか。
この日もついつい飲み過ぎ、帰ってからの記憶があまりないのですが、40歳も近いことですし、そろそろ次の日のことも考えながら、飲まないといかんかなと感じる時期になってきましたね(汗)