これぞ高知のおもてなし!?「べく杯」はなぜか同じ人に当たってしまう・・・
先日、静岡県からお客様が来られておりまして、色々な情報交換をすることができました。お客様と言うよりかは、一緒に商売している同士のような方です。私より先輩になりますが、同じ規模ぐらいのスーパーを経営されていますので、商品であったり、販売の仕方であったり、当社の参考させていただいております。当社社員には静岡に行った際には、必ずそのお店に寄るように指示しているぐらいのお店です。
そんな方が高知にせっかく来られていますので、一次会だけではもったいないので、二次会をご案内することに。上の画像にあるように、二次会で「べく杯」をできるお店はあまりありません。
べく杯とは?
「べく杯」は「可杯」と書きます。「可」は漢文では「可◯◯」と使われ「◯◯すべし」と読み下すそうです。
土佐のお座敷遊びの杯のことです。普通の杯は酒を注いだままで下に置けますが、べく杯は飲み干してしまうまで置けません。大勢で輪になってコマをかわるがわる回して杯を決めながら飲む、というのがべく杯の楽しみ方です。宴会を盛り上げるお遊びに使います。
三種類の杯があるのですが、一番当たってラッキーなのは、小さい「おかめ」です。次は「ひょっとこ」ですが、穴が空いていますので、手で塞いで置かないとお酒がこぼれてしまいます。一番アンラッキーなのは、「てんぐ」です。杯が大きい上に長い鼻までお酒が入るので、結構な量を飲まなくてはいけません。
なかなか文字ではこのお座敷遊びの楽しさを伝えずらいのですが、やってみるとその楽しさがわかって来ます。コマを回して、その先が向いた人が飲むとなっていますが、なぜか不思議と当たり出したら止まらなくなってくるのです。それが悔しくてやめられないと言うのが、このお座敷遊びの魅力ではないでしょうか。
画像にはありませんが、この「べく杯」の後には、「菊の花」と言うお座敷遊びもしましたので、二次会を終える頃には皆さんかなり酔っ払っていたのは言うまでもありません。更には静岡から来た先輩は、この「べく杯」をお土産に買って帰ったと言うことでしたので、高知の夜が楽しかったと言うことではないでしょうか。
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